「ネットショップを作る」となると、専門的な知識や技術が必要なイメージがありますが、実はそんなことはありません。
今では、誰でも簡単にネットショップを開設できるサービスがたくさんあります。
その中でも、特に人気が高いのがBASE(ベイス)とSTORES(ストアーズ)です。
BASEとSTORESはどちらも無料でネットショップを開設できるサービスです。
しかし、料金や機能には違いがあります。
この記事では、初心者でも簡単にネットショップを開設できるサービスであるBASEとSTORESの違いや特徴を比較し、自分に合ったサービスを選ぶためのポイントをお伝えします。
- BASEとSTORESの特徴と比較
- BASEとSTORESのメリットデメリット
- BASEとSTORESの参考事例
今は、誰でも簡単にネットショップを作ることができます。
ネット販売をやってみたいと思っている方は参考にしてください。
BASEとSTORESを比較
BASEとSTORESは、ユーザーが自分のオンラインストアを簡単に作成および管理できるオンラインサービスで、個人でもECサイトを立ち上げられるプラットフォームです。
現代ではネットショップを簡単に立ち上げられるサービスが多く存在しますが、その中でも始めてネットショップを立ち上げる人に人気なのがBASEとSTORESです。
料金や機能、デザインなどにそれぞれ特徴があり、自分の商品やターゲットに合わせて最適なサービスを選ぶことが必要です。
BASEとSTORESの基本情報の比較表
BASEとSTORESの基本情報を比較すると以下のようになります。
【基本情報の比較】
項目| | BASE | STORES |
利用者数 | 約1,000万人 | 約800万人 |
ショップ数 | 約90万店舗 | 約60万店舗 |
月額費用 | 無料(有料Appsによる機能拡張あり) | ・フリープラン ¥0 ・スタンダードプラン¥3,480円/月~ |
販売手数料 | 6.6%+40円 ・各注文ごとに一律3.6%+40円の決済手数料 ・サービス手数料3% | ・フリープランは5%、 ・スタンダードプランは3.6% |
振込手数料 | 250円 | 275円 |
事務手数料 | ・2万円未満の場合:500円 ・2万円以上の場合:0円 | ・1万円未満の場合:275円 ・1万円以上の場合:0円 |
これらは、ネットショップを検討する際に重要な要素です。
料金や利用者数などによって、自分の商品やターゲットに合うサービスが変わってきます。
ちなみに、月額費用はどちらも無料から始められますし、本格的に運営しようとした場合でも拡張性があるので安心です。
STORESならば「月額3,480円〜」のスタンダードプランを 、BASEならば必要に応じて「有料のApps」を使用することで様々な機能を利用することができます。
BASEとSTORESの主な機能の比較表
BASEとSTORESの主な機能は以下の表の通りです。
【機能の比較】
項目| | BASE | STORES |
商品登録 | 最大1000件(有料Appsで無制限) | 無制限 |
デザイン カスタマイズ | 豊富なテンプレートやHTML/CSS編集が可能 | シンプルなテンプレートや背景色変更が可能 |
決済方法 | クレジットカード、コンビニ決済、銀行振込、代金引換など | クレジットカード、コンビニ決済、銀行振込、代金引換など |
配送管理 | 佐川急便やヤマト運輸などと連携可能(有料Appsで送料無料設定や配送日時指定も可能) | 佐川急便やヤマト運輸などと連携可能(スタンダードプランで送料無料設定や配送日時指定も可能) |
在庫管理 | 在庫数の自動反映や在庫切れ通知が可能(有料Appsで在庫予約も可能) | 在庫数の自動反映や在庫切れ通知が可能(スタンダードプランで在庫予約も可能) |
顧客管理 | メルマガ配信や会員登録が可能(有料Appsでポイント制度やレビュー機能も可能) | メルマガ配信や会員登録が可能(スタンダードプランでポイント制度も可能) |
分析ツール | Googleアナリティクスと連携可能(有料Appsで売上分析やアクセス解析も可能) | Googleアナリティクスと連携可能(スタンダードプランで売上分析やアクセス解析も可能) |
これらの機能は、ネットショップを運営する際に必要な要素です。
商品の魅力を伝えるためには、サイトのデザインは重要です。
独自性を高めたショップデザインを作りたい人には、デザインカスタマイズ機能が豊富なBASEが向いているかもしれません。
一方、STORESはシンプルで洗練されたデザインを好む人向けと言えます。
BASEとSTORESの支払方法の比較表
BASEとSTORESの支払方法は以下の表の通りです。
【支払い方法】
項目 | BASE | STORES (フリープラン) | STORES (スタンダードプラン) |
クレジットカード | 〇 | 〇 | 〇 |
コンビニ決済 | 〇 | 〇 | 〇 |
銀行振込 | 〇 | 〇 | 〇 |
代引き | × | × | 〇 |
キャリア決済 | 〇 | 〇 | 〇 |
あと払い(ペイディ) | 〇 | 〇 | 〇 |
PayPal | 〇 | 〇 | 〇 |
Amazon Pay | 〇 | × | 〇 |
PayPay | × | 〇 | 〇 |
楽天ペイ | × | 〇 | 〇 |
支払い方法に関しては、利用者の多いPayPayや楽天ペイまで対応しているSTORESの方が使い勝手は良く、ユーザーの支払いのハードルも低くなるメリットがあります。
例えば、
「カートには入れたけど支払いの入力が面倒で買わなかった」
という経験がある方も多いと思います。
これは「カゴ落ち」と言われ、非常にもったいないことです。
登録済みの決済サービス(PayPayやAmazon Pay)に対応していれば、入力の手間を省くことができユーザーの煩わしさを無くし購入に結びつけることができます。
意外と気にしない人が多いですが、スムーズに決済に繋げる事は売上げに直結する重要な要素です。
このように豊富な決済方法があるということは、ユーザーの利便性の高さに繋がりカゴ落ちを防ぐことができます。
そう考えるとSTORESのスタンダードプランの決済方法の豊富さは魅力的です。
BASEとSTORESの販売時の手数料を比較
販売価格から各種手数料を引かれた分が、実際に手元に残る金額になります。
特に、自分の商品の単価が低い場合はよく検討することをおすすめします。
例えば、
【500円の商品を売った場合】
BASE(6.6%+40円) | STORESフリープラン(5%) | STROESスタンダードプラン(3.6%) | |
手数料 | 73円 | 25円 | 18円 |
粗利 | 427円 | 475円 | 482円 |
【5,000円の商品を売った場合】
BASE(6.6%+40円) | STORESフリープラン(5%) | STROESスタンダードプラン(3.6%) | |
手数料 | 370円 | 250円 | 180円 |
粗利 | 4,630円 | 4,750円 | 4,820円 |
このように、手数料はバカに出来ません。
自分の商品の単価を意識しながら、ネットショップのサービスを検討しましょう。
BASEとSTORESの集客
BASEとSTORESはどちらも無料でネットショップを開設できるサービスですが、集客方法には違いがあります。
BASEの集客機能
BASEは追加の機能(BASE Apps)として、様々な集客機能を使えます。
集客機能 | 概要 |
BASEアプリ | BASEアプリ内で様々なショップや商品を探すことが出来る |
SEO設定 | 「検索キーワード」「説明文」を自分で設定することで検索結果の上位表示を狙う。 |
Instagram連携 | Instagramの広告として配信し、商品ページに直接リンクさせる。 |
Google商品連携・広告 | Googleの商品管理サービスであるGoogle Merchant Centerのアカウントを作成し、「BASE」のショップや商品の情報を連携できます。 |
TikTok広告 | 多くのユーザーが利用しているTikTokで商品をアピールできるようになります。 |
CAMPFIRE連携 | 資金の調達だけでなく、商品やサービスに込めた想いや背景、苦悩、挑戦など、ショップの説明や商品説明には載せにくいストーリーを十分に表現することができます。 |
note連携 | ショップの商品情報をnoteに連携するためのRSSを取得できる機能。 |
おとりよせネット連携 | 日本最大級のお取り寄せ情報サイト「おとりよせネット」を通じて、食に感度が高く、購買意欲の高いユーザーの集客が可能となります。 |
プレスリリースの配信 | ショップ情報をPRするためのプレスリリースをかんたんに配信することができます。プレスリリースを配信することで、ショップ情報がメディアの記事として取り上げられたり、FacebookやTwitterで広がったりする可能性が高まります。 |
BASEには、スマホ用の「BASEアプリ」が存在し、BASEアプリ内で様々なショップや商品を探すことが出来ます。
これは、大型のショッピングモール内にお店を出店するイメージです。
販売者側からすれば、これは集客に直結します。
もうすでに人がいる場所に出店するわけですから、集客の面で有利であることは明らかです。
BASEは利用者数が多く、アプリ内での露出がしやすい仕組みになっています。
SNSでハッシュタグ経由で自分の投稿やプロフィールページに来てもらうように、BASE内でハッシュタグやカテゴリー経由から集客が出来ます。
何もしなくても良いわけではありませんが、誰もいない場所にお店を作るよりは良いスタートがきれそうです。
ネットでお店を作るなら
STORESの集客機能
集客機能 | 概要 |
SEO対策 | アイテム名、商品説明等から自動的にキーワード等を抽出。細かな設定は出来ない。STORES予約と連携することで、細かなSEO対策が可能。 |
Instagram販売連携 | ネットショップで販売している商品をInstagramの投稿にタグ付け出来る。 |
note for shopping連携 | note上に商品ページのURLを貼り付けるだけで自動でリンクを埋め込んでくれるようになります。 |
STORESは、BASEほど細かい集客機能は備わっていないので、ネット集客に関してはSNS等と上手く連携させながら工夫して集客を行う必要があります。
とはいえ、STORES レジやSTORES 予約、STORES 決済 (旧:Coiney)といった実店舗向けのサービスとの連携が充実しているので、対面での接客や集客を見越している方はSTORESも非常に使いやすいと思います。
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BASE・STORESのメリット・デメリット
BASEもSTORESも、どちらも初心者でも簡単にショップを開設できるサービスで、無料でも十分な機能が使えますが、良い点も悪い点もあります。
ここからは、それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。
BASEのメリット・デメリット
【BASE】
メリット | デメリット |
・利用者の多さ ・BASE内にショップ検索機能がある ・HTML/CSSに対応したデザイン自由度の高さ ・集客機能が豊富 ・オリジナル商品(Tシャツ・スマホケース)の作成が簡単 | ・代金・PayPay・楽天Payに非対応 ・販売利用料が高め |
BASEは利用者が多く、BASEアプリでのショップ検索や多くの集客機能があるので集客がしやすいというメリットがあります。
また、BASEでは画像をアップロードするだけでオリジナルTシャツやスマホケースが作れるサービスがあります。
まだ自分の商品が無い人でも商品を簡単に作れますし、在庫を持たずに始められる利点があります。
一方で、前述の通り、PayPayや楽天ペイに対応していないことの影響を考える必要があります。
また、数百円等の低単価商品を販売する際は、販売・入金に掛かる手数料に注意する必要があります。
STORESのメリットデメリット
【STORES】
メリット | デメリット |
・決済方法が豊富 ・STORESレジ、予約、決済との連携で実店舗でも使える ・メルマガやセールなどの機能が充実している ・手数料が安く売上が増えても安心である | ・STORES内での検索が無い ・カスタマイズ性が低い ・集客機能が少ない ・有料プランに切り替えるタイミングが難しい ・サポート体制が不十分 |
STORESは決済方法が豊富で販売時の手数料も比較的安く抑えられます。
さらに、STORESレジを使えば店舗と在庫が共有出来ますし、決済サービスなどとの連携もあり、実店舗での利用も便利です。
実店舗等での販売をする方は、STORESがおすすめです。
「BASEとSTORES」それぞれのサービスに向いている人
BASEとSTORESはどちらも無料でネットショップを開設できるサービスですが、目的、ニーズによって向いているタイプがあります。
結論としては、両方無料で始められるので、一度どちらも登録してみて検討するのが良いと思いますが、それぞれサービスが向いている人について紹介します。
BASEが向いている人
ショップのデザインに拘りたい人
BASEでは有料のAppsを使って、商品ページやトップページのデザインを変更したり、カテゴリーや検索機能を充実させたり、ブログやSNSと連携したりなど、自分のショップに合わせて機能をカスタマイズできます。
ネット集客に力を入れたい人
BASEには集客(特にネット)に力を入れた機能が豊富に用意されています。
検索エンジン(SEO)に対応したり、SNS、note等と連携することで様々な集客方法を試すことが出来ます。
オリジナル性やブランディングに力を入れたい人
BASE Appsの拡張機能を使って、オリジナルTシャツやスマホケース等が簡単に作れます。自分のショップの個性や魅力を表現できるので、ネットショップ初心者にもおすすめです。
また、オリジナル性やブランディングにこだわりたい方にもBASEはおすすめです。
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STORESが向いている人
シンプルなデザインを好む人
BASEと比べるとSTORESはショップデザインに拘りにくいです。
ですが、シンプルなデザインを好む方、ネットショップ自体をシンプルに運営したいと思っている方におすすめです。
各種手数料を抑えたい人
STORESではフリープランから始められて、決済手数料(フリープランで5%)や、払込手数料(275円)事務手数料(1万円以下275円)と低めに設定されています。
月額費用や決済手数料が安いので、初めてネットショップを立ち上げる方や単価が低い商品を販売する方に向いています。
実店舗もやるならSTORES
ネットショップと実店舗を運営する時に、便利なのがSTORESレジです。
STORESレジはiPadを利用したPOSレジサービスです。
STORESレジを使えば、ネットショップで作ったアイテムをレジアプリに反映でき、在庫の共有やアイテムの編集等が可能です。
さらに、有料ではありますが、STORES決済というサービスも用意してあるので、店舗でのクレジットカードやキャッシュレス決済にも対応出来ます。
ゆくゆくは実店舗もやりたいと思っている人にはSTORESがおすすめです。
簡単無料
今日のB面:どちらも登録(無料)して検討しよう
- BASE
- ・機能が盛りだくさん、
・手数料と決済方法をよく検討しましょう。 - STORES
- ・ネットショップと実店舗を運営するならかなり便利
・昨日は十分だが、BASEに比べて機能は少ない
ネットショップを開設するなら、BASEとSTORESがおすすめです。
どちらも無料で使えるサービスですが、それぞれに特徴があります。
BASEは有料のAppsを使って機能をカスタマイズできるので、オリジナル性やブランディングにこだわりたい方に向いています。
STORESは月額費用が安く、決済手数料も低いので、コストパフォーマンスに優れています。
あなたの目的やニーズに合わせて、最適なサービスを選んでみましょう。
どちらも無料で始められます。
早速申し込みをして、ネットショップを始めましょう!
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