自動車整備士を辞めたい。けど、本当に辞めて大丈夫かな?
自動車整備士を辞めたいと思っているものの、今後の方向性が決まらず迷っていませんか?
- 何年も整備士として勤めてきたし
- 整備以外の経験も無いし、
- 資格も整備士資格しか持っていない
こんな方も少なくありません。
この記事では以下の内容について解説していきます。
そんな自動車整備の経験、又は、自動車整備士からの転職経験がある私の体験や考えも織り交ぜながら解説していきます。
整備士を辞めたいと思っている人は是非、この記事を読んでじっくり考えてみてください。
結論:自動車整備士辞めて本当に良かった!
私自身、専門学校で自動車整備士の国家資格を取得し、整備士として社会人生活をスタートしましたが、今現在は、整備とは違う仕事に就いています。
私自身、整備士を辞めて良かったと思うことを7つ紹介します。
- 収入が増えた
- 休みが増えた
- 肉体的な負担が減った
- 精神的な不安が減った
- 車が好きになった
- 手が綺麗になった
- 常に時間に追われる感覚が減った
一つずつ見ていきましょう。
1. 収入が増えた
自動車整備士は、給与が低い傾向にあります。
平均年収は約350万円です。
実際の収入は経験やスキルによって大きく異なりますが、国家資格であることや仕事内容、労働時間から考えても、決して収入が多い職種とは言いにくいです。
「実家暮らし時ないと生活できない」とか「こんな給料じゃ結婚なんて出来る気がしない」とかよく聞く話です。
そのため、自動車整備士から転職したことで収入が大幅に増加する人も少なくないです。
2. 休みが増えた
自動車整備士は、土日や祝日も休みなく働くことが多いです。
特にディーラーに勤めていたりすると、週末の休みは取りにくいですね。
また、繁忙期には残業が頻繁に発生します。
子供がいたりする場合は特に家族と時間が合わないことが大きなストレスになります。
給料が多いなら割り切れるかもしれませんが、家族との時間も取りにくく、給料も人並み以下であれば割に合わないと感じてしまうのは当たり前のことです。
自動車整備士を辞めて転職することで、休みや時間が増えてプライベートを充実させることができます。
3. 肉体的な負担が減った
自動車整備士の仕事は、肉体的にとてもハードです。
重い部品を運んだり、工場を動き回ったり、狭い場所で作業したりすることも頻繁にあります。
実際に腰を壊したり、整備中に怪我をする人もいます。
歳をとってもこの仕事、出来るかな?
これは整備士の人はみんな思ったことがあると思います。
整備士を辞めることで、肉体的な負担が大幅に減ります。
4. 精神的な不安が減った
自動車整備士の仕事は、責任が大きく精神的にもとてもハードです。
整備とは言っても、その多くが車両の販売を伴う店舗のことも多いので整備だけをするわけでもありません。
販売店によっては、ノルマがあったり、売り上げの目標があったりと精神的な負担を感じながら、同時に肉体労働をすることも多いです。
また、サービス業でもある為、お客様の期待に応えられなかったり、ミスをしてしまったりすると、大きな精神的負担になります。
自動車整備士を辞めて転職することで、精神的な不安が大幅に減り心が軽くなります。
5. 車が好きになった
自動車整備士を選ぶ人の多くは、車が好きな人が多いです。
ですが、自動車整備士の仕事は、車の修理や点検・車検等がメインであり「いかに多くの台数をこなすか」が重要になります。
さらには、仕事が忙しくて自分の車をイジる時間も気力もなくなり、自分の車でさえ「移動の足」としか使わなくなります。
「楽しい車イジり」という感覚を維持するのは難しく、車が好きじゃなくなる人も意外と多いです。
もちろん、日常業務や社内研修等を通して、車の構造や仕組みを深く理解することはできますが、車の好き度は日に日に少なくなっていく人もいます。
整備士を辞めて趣味として車に関わることで、改めて車が好きになったという人も多いです。
6. 手が綺麗になった
自動車整備士の仕事は、油や汚れに触れることが多く、洗っても洗っても取れないような汚れが手に付きます。
職人的な手も良いのかもしれませんが、女性とデートをしたり子供と手を繋ぐ時、なるべく綺麗な手でいたく無いですか?
整備士を辞めると当然ですが、手が綺麗になります。
小さなことのようですが、地味に嬉しいんですよね。
7. 常に時間に追われる感覚が減った
自動車整備士の仕事は、常に時間に追われることが多いです。
お客様の車を早く修理して、次のお客様の車の整備を始めなければいけません。
車によって整備内容もかかる時間も違うので、時間通りに進むことばかりではありません。
また、来店待ちのお客様の車の整備や、納車時間が決まっている整備も多いです。
どんな仕事でも納期や時間の制限はありますが、「一日に行う仕事のほとんどにタイムリミットがある」というのが整備士が行っている仕事です。
時間に追われ続けるのは、結構なストレスになります。
自動車整備士を辞めて転職することで、常に時間に追われる感覚はグッと減ります。
それだけでも、心が軽くなります。
自動車整備士からの転職ランキング
自動車整備士は、自動車の修理や点検を行う専門職です。
しかし、長時間労働や低賃金などの理由から、転職を考える人も少なくありません。
ここでは、自動車整備士からの転職ランキングをご紹介します。
1位:自動車の営業職
自動車の営業職は、自動車の販売やアフターサービスを行う仕事です。
自動車整備士の経験を活かして、お客様に最適な車を提案することができます。
また、自動車の修理や点検の知識を活かして、お客様の疑問や質問に答えることもできます。
とはいえ、営業職は向き不向きが極端に別れるので、コミュニケーション能力に自信が無い人は選ばない方が無難でしょう。
2位:自動車メーカー・自動車部品メーカーの技術職
自動車メーカーや自動車部品メーカーの技術職は、自動車の開発や製造を行う仕事です。
自動車整備士の経験を活かして、自動車の設計や開発に携わることができます。
また、自動車の修理や点検の知識を活かして、自動車の品質を向上させることができます。
3位:レッカー屋
レッカー業は、事故などがあった場合に、事故車を運ぶ仕事です。
レッカーの仕事も整備士としての知識やスキルが活かせる仕事です。
事故現場で車両の状態を見て判断したり、適切に事故車を扱うためには自動車の基本的な構造機能や、整備に関わる知識が必要です。
時には深夜の出動があったり、長距離の運転もあるかもしれないので、勤務できるかどうかは人によるところがありますが、向いている人はいるでしょう。
また、大型レッカー車を運転する場合、牽引免許のほかに大型自動車運転免許証の取得が必要となったり、クレーンがついている場合、大型特殊自動車運転免許証が必要だったりします。
こういった資格取得費用は会社が負担してくれる場合も多いので、大型のレッカー車を運転したり、長距離の運転が苦ではない方は検討しても良いかもしれません。
4位:自動車保険会社の技術アジャスター
自動車保険会社の技術アジャスターは、自動車事故の損害額を査定する仕事です。
自動車整備士の経験を活かして、自動車の損害を正確に査定することができます。
また、自動車の修理や点検の知識を活かして、お客様に最適な修理方法を提案することができます。
5位:自動車整備学校の教師
自動車整備学校の教師は、専門学校等で自動車整備について教える仕事です。
自動車整備の専門学校や短期大学の先生の中には元々、現場で整備士として働いていた人も少なくありません。
人に何かを教えるのが得意な方はこれまでの整備経験も活かせる仕事だと思います。
また、学校勤務になるので、行事などがある場合を除いて、休みも週末にしっかり取れる場合がほとんどです。
専門学校であれば、部活等も無いですし、必要以上に時間を取られることもありません。
とはいえ、人に何かを教えるのは簡単なことではありません。
改めて、教科書を読み返したり、資料を作成したりと、常に勉強をし続けなければいけないので、「勉強なんてしたくない!」という方には不向きでしょう。
ここまで紹介してきたのはあくまでも一例です。
自動車整備士からの転職先は、あなたのスキルや経験によって異なります。
自分に合った転職先を探して、新しい仕事にチャレンジしてください。
自動車整備士の資格を生かせる仕事
基本的には自動車整備士の資格は「自動車関係の仕事でしか評価されにくい資格」です。
ですが、機械の修理や点検を行う業種などでは自動車整備士の資格を評価してくれる場合もあるので、
自動車関係又は工業系の仕事への転職を希望する場合、自動車整備士の資格を活かせる可能性が高くなります。
例えば、
- 車の営業
- 自動車の部品屋
- 自動車解体業
- 自動車板金
- 運送業
- 整備マニュアルの作成
- 製造業
- 建築業
- 電気工事
- ガス工事
- 設備管理
- 教育(自動車関係)
これらの職種では、車の修理や点検に関する知識、整備の経験やスキルが役立つ場合があります。
自動車整備士の資格を生かせる仕事を検討している場合、自動車整備士に特化した求人紹介サービスを一度見てみることをおすすめします。
意外と自分の経験やスキルを求めている会社があるかもしれません。
自動車整備士から転職するのは異業種でも大丈夫?
自動車整備士から転職する場合、異業種に転職する人も少なくありません。
自動車整備士の資格は、自動車業界以外でも生かすことができますが、先述の通り、基本的には工業系の仕事ばかりです。
IT系や飲食等のような全くの異業種に転職したいという場合は、それなりの勉強や経験を積む必要があることを覚悟しましょう。
とはいえ、今は昔よりも副業に取り組みやすい時代になってきています。
興味があるジャンルを副業というカタチで初めてみるのもおすすめです。
自動車整備の知識や経験を活かせるなら一番良いです。
例えば、Webライターとして自動車の記事の仕事を請け負う等ですね。
自動車のことなら全く知らないことと比べても圧倒的に書きやすいですし、ライターとしての経験があれば、その経験を元にWeb関係の会社へ転職することもできるかもしれません。
こう言った転職方法を「軸ズラし」等と言ったりしますが、違う業界への転職を希望するなら有効な方法です。
- 何も経験してない元整備
- Webライターとして記事を納品してきた元整備士
どちらを採用したいと思いますか?
たかが副業ですが、その副業が新しい扉のキッカケになったりします。
自動車整備士から異業種に転職することは、簡単なことではありません。
ですが、副業を通して得たスキルや経験をがあれば、それを活かせる仕事が見つかる可能性が広がります。
副業、始めてみませんか?
参考記事
▶️副収入が欲しい!会社員におすすめな副業の選び方5つ
転職活動の準備
自動車整備士から転職する際には、以下のような準備が必要です。
- 自分のスキルと経験を棚卸しする
- 副業で必要なスキルを身につける
- 転職先の業界や職種を研究する
これまでのスキルを生かすのか、新しいスキルを身につけるのかで、転職の準備は変わります。
ですが、どちらにしても、転職先の情報を収集するのは重要です。
とはいえ、自分一人で確かな情報を収集するのは時間も労力もかかりますし、求人のタイミングを逃してしまうということもあります。
転職サイトや転職エージェントを利用することで効率的に転職先を探すことが出来ます。
転職はタイミングも大切です。
効率よく情報を集めて、良い求人を見逃さないようにしましょう。
参考記事
▶️転職 エージェントの賢い使い方とエージェントを選ぶポイントを解説
今日のA面
自動車整備士を辞めたいと思っているなら、早めに転職活動を始めるのをおすすめします。
自動車関係への転職なら資格やスキルが活かせるので転職を有利に進めることができるでしょう。
一方で、自動車以外の職種への転職を希望する場合は、副業等を始めて、必要となるスキルや経験を身につけましょう。
いづれにしても、一度辞めたいと思ったら、心変わりすることはほとんどないので、早めに転職活動を始めた方が良いですよ。
転職サイトや転職エージェントへの登録であれば数十分で終わるので、それだけでもしておけば機会損失を減らせると思いますし、気持ち的にも少し前に進むと思いますよ。
ぜひ、あなたも「自動車整備士辞めて本当に良かった!」と言えるように頑張ってください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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