転職を繰り返す人は「クズだ」とか、「社会不適合者だ」と言われることがありますが、必ずしもそうではありません。
(まぁ、中にはホントにヤバい人もいるとは思いますが、、、(笑))
また、コミュニケーションスキルが低い、やりたいことが定まっていない、仕事に対するモチベーションが低い、などの理由から転職を繰り返す人もいます。
転職を繰り返す人は、人生のキャリアに対して強い不安を抱いていることが多いです。
自分に合った職種や業界を見つけられず、今の職場に満足できず、次の職場で満足を得られると期待して転職を繰り返していることが多いです。
「別に辞めたくて辞めてる訳では無いんだけど、なかなか仕事が続けられない」
そんな方にも読んでもらいたい内容になっています。
転職を繰り返す人の末路
転職を繰り返す人の末路はさまざまです。
個人差があるため一概には言えませんが、転職を繰り返すと以下のような可能性が考えられます。
就職先が見つからなくなる
転職回数が多いと、採用側から見ても不安要素となります。
特に高齢になると求人に制限があることもあり、正社員として働けなくなったり、転職先が見つからなくなる可能性があります。
低収入や不安定な雇用形態になる
転職回数が多いと、スキルや経験に見合った報酬が得られなかったり、正規雇用ではなく契約社員や派遣社員などの不安定な雇用形態での勤務になることがあります。
職場での人間関係がうまくいかなくなる
転職回数が多いと、職場での人間関係に影響を与えることがあります。
また、キャリアの浅い人材が多い職場に転職することが多いため、年齢や経験の差がストレスとなることがあります。
退職後の生活に影響を与える
転職回数が多いと、退職後の年金や福利厚生などに影響を与える可能性があります。
また、転職を繰り返し、収入が不安定であった場合、将来的に生活に影響を与えることがあります。
転職回数が多いと、待遇や業務内容が悪化する転職しかできなくなってしまうため、転職回数には注意が必要です。
転職を繰り返してしまう人の特徴や性格
仕事が上手くいかずに転職を繰り返してしまう場合、なぜそのような状況に陥ってしまうのでしょうか?
転職を繰り返してしまう人の特徴は以下です。
- 仕事を選ぶ基準が明確じゃない
- コミュニケーションスキルが低い
- キャリアに対する不満や不安がある
- ストレスや不満を上手く解消できない
- そもそも会社員という働き方が向いていない
一つずつ見ていきましょう。
①仕事を選ぶ基準が明確じゃない
自分自身の求める条件やキャリアプランを明確に定めていない場合、求めるものが見つからずに次々と転職してしまうことがあります。
例えば、自分のスキルや興味に合わせた仕事を選ばずに、単に「給料が高い」「職場の雰囲気が良さそう」といった表面的な基準で仕事を選んでしまうことがあります。
仕事を選ぶ基準が明確でない人は、自分にとって重要な条件や要素が何かわからず、転職先を選ぶ際に悩むことが多いです。
自分が求める職種や業界、働き方、待遇などの優先度が明確でない場合、どの職場に行っても自分に合わないと感じてしまったりします。
また、職場環境や人間関係についても自分がどのような環境や人間関係を求めるのかが明確でないと、同じような問題が繰り返されることになる。
こういったことから、転職を繰り返してしまう人は、自分が求める条件やキャリアプランを明確に定めることが重要だと言えます。
2020年にマイナビが実施した転職に関するアンケート調査によると、転職回数が3回以上ある人のうち、40.3%が「前職と比べて給料が良いから」という理由で転職したと回答しています。
②コミュニケーションスキルが低い
コミュニケーションスキルが低い人は、同僚や上司とのコミュニケーションが上手くいかず、仕事のストレスや不満がたまり、転職を繰り返す可能性が高くなります。
コミュニケーションスキルが低い人は、自分の意見や感情をうまく表現できないことがあるので、周りとのコミュニケーションに苦手意識を持ってしまう場合があります。
その結果、職場での人間関係が上手くいかず、ストレスや不満がたまりやすくなる。
例えば、自分の考えを上司や同僚にうまく伝えられず、自分が納得のいく仕事ができないと感じて転職をする場合があります。
③キャリアに対する不満や不安がある
キャリアに対する不満や不安がある場合も、転職を繰り返してしまう可能性があります。
自分が望むキャリアや成長機会が見つからない場合、または現在の職場で自分が思うような評価や報酬を得られない場合、不満や不安を感じることがあります。
キャリアに対する不満や不安を感じた場合は、転職をする前に自分が何を求めているのかを明確にし、今後のキャリアプランを考えることが重要です。
また、職場の上司や同僚とのコミュニケーションを通じて、自分の価値をアピールし、評価や報酬の向上を目指すことも大切です。
2019年に行われたマイナビの調査によると、転職回数が3回以上の人のうち、61.3%が「職場での待遇や評価に不満があった」ために転職を決めたと回答しています。
④ストレスや不満を上手く解消できない
人間関係のストレスや長時間労働、過剰な競争、組織の不透明さなどが原因で、会社員として働くことがストレスになる人もいます。
職場でストレスや不満を感じる場合、そのストレスを上手く解消できないと、仕事を辞めたくなってしまうケースも少なくありません。
何をストレスとして感じるかは人それぞれです。
- 自分の希望する仕事が出来ないことにストレスを感じる人
- 上司や同僚とのコミュニケーションに強いストレスを感じる人
- 今の会社に居続けることへの漠然とした不安にストレスを感じる人
肉体的な疲労なら休日で回復しやすいですが、精神的な疲労を癒すのは難しいです。
自分にとってなるべくストレスが少ない環境を探すことも大事ですが、ストレスを発散する方法を見つけるのも大事です。
ストレスが転職の理由となる場合、新しい職場に移ってもストレスを上手く発散できないと同じようにまた転職することになってしまいます。
⑤そもそも会社員という働き方が向いていない
会社員という働き方が向いているかどうかは、人によって異なります。
例えば、社交的であったり、ルーティーンワークに適応しやすかったり、プレッシャーを受けてもストレスを感じにくかったりする人は、会社員としての能力を発揮できる場合があります。
しかし、一方で、自由な時間が欲しいとか、自分のペースで仕事を進めたいとか、独自のビジョンやアイデアを実現したいといった人もいます。
つまり、そもそも会社員として働くことが合わない人もいます。
これは良い悪いの話では無く、絵をかくのが得意な人もいれば、文章が得意な人もいるように、根本的な働き方にも向き不向きがあるのです。
こういった場合、自分に合った働き方を見つけることが大切です。
フリーランスや個人事業主、起業というスタイルが昔よりも一般的になりました。
また、インターネットを使ったビジネスが身近になったことで、自分の事業を始めるハードルもだいぶ低くなりました。
どうしても会社員がしっくりこないなら、「脱会社員」を目指すという方法も検討してみても良いかもしれません。
転職を繰り返す人はクズ?社会不適合者?
どの仕事もなかなか続かないから、「自分は社会不適合者なんだ」なんて言っている人もいますが、ホントにそうでしょうか?
「社会不適合者」は、本来、社会のルールや常識に合わない人のことを指します。
例えば、法律違反を繰り返したり、他人に迷惑をかけたりするような人が該当します。
本当の意味で「社会不適合者」なんてほんの一握りしかいないと思いますが、
転職を繰り返してしまう人は、「会社不適合者」の可能性はあるかもしれません。
「会社不適合者」は、ある会社や組織において、その人の能力や性格、行動パターンが合わず、適応できない人のことを指します。
つまり、その人が持っている能力やスキルが、その会社や組織に合わないというだけです。
転職を繰り返したのは自分に嘘をつかなかった証拠です。
つまり、「会社不適合者」はある特定の組織においてのみ、適応できない人を指す言葉であり、「社会不適合者」は広い意味で社会全体において適応できない人を指す言葉です。
転職を繰り返すデメリットとメリット
転職を繰り返す事は一般的にデメリットの方が多いです。
とはいえ、メリットもあります。
ここからは、転職を繰り返すデメリットとメリットについてお話していきます。
転職を繰り返すデメリット
経済的に不安定になる
転職を繰り返すと、職を失ったり、収入が減少する可能性が高いです。
多くの場合、毎回、新人からのスタートになるので、給与で多くを期待することは難しいです。
また、転職先が決まらない期間が続くと、経済的な不安定性が高まってしまいます。
もちろん、他業種への転職等によって給与が上がることも考えられますが、特に同業種への転職の場合、必ずしも前職よりも高い給与を貰えるとは限りませんし、
前職での給与が高い場合は、それに合った水準の給与を求めることが難しくなる場合もあります。
スキルや知識の成長が制限される
同じ職種・業界での経験が浅く、幅広い知識・スキルを身につけることができない場合があります。
転職するたびに新しい業務・職種に慣れる必要があるため、新しいことを学ぶ時間や余裕が少なく、スキルアップが遅れる可能性があるからです。
ある程度の経験が必要な職種であれば、転職を繰り返していると経験年数が浅くなり、スキルアップに必要な経験を積めない場合があったり、同じような職種・業界に転職することが多くなるため、同じスキルや知識しか身につけられない場合がある。
コミュニケーションや信頼関係の構築に時間がかかる
転職するたびに新しい職場で人間関係を築く必要があります。
このため、短期間で転職を繰り返すと、信頼関係の構築に時間がかかることが多いです。
コミュニケーションや人間関係が苦手だと思っている人は特に注意が必要です。
転職のハードルが上がる
転職回数が多いと、求職者に対して雇用側からの不信感や懐疑的な目線を向けられる可能性もあります。
転職回数が増えることで、過去の職歴を見た際に「安定性がない」「長期的な働き方ができない」という印象を与える可能性があります。
こうなると、採用担当者が求める能力を示せていないと判断されることが多いです。
こういったことから、短期間で転職を繰り返すと、自己のアピールがし辛くなる場合があります。
転職を繰り返すメリット
一般的に転職を繰り返すことにメリットは少ないですが、ポジティブ作用することもあります。
自分の中の選択肢が広がる
転職を経験することで、様々な職種や業種、企業の文化などを知ることができるため、自分自身の見識や視野が広がる事が最大のメリットです。
例えば、同じ職種でも、異なる業種で働くことで、その業界の特徴や市場動向を知ることができます。
また、大手企業と中小企業とでは、業務内容や組織文化が異なるため、それぞれのメリットやデメリットを知ることも出来るでしょう。
さまざまな業種を見てきた人だからこそ、独自の観点が身に付き仕事に活かせることもあると思うのです。
そして、さまざまな働き方を体験し、今後の生活の仕方を探ることができるのも、転職を繰り返すメリットと言えるでしょう。
スキルアップができる
業界や職種が変わることで、新しい知識や経験を得ることができ、自分の成長につながる場合があります。
また、新しい職場で新しい仕事やプロジェクトに取り組むことにより、新しい人間関係を築き、業界の知識・技術を習得することができる場合もあります。
新しい職場では学ぶことが多く、自分自身が成長しスキルアップすることができます。
異なる業界や企業での経験を積むことで、幅広い知識やスキルを身につけることができ、自分の成長につながると考える人も多いです。
「経験値が増える」といった感じですね。
自分に合った職場を見つけられる可能性がある
転職することで、自分に合った職場を見つけることができるかもしれません。
自分の性格や能力に合った職場で働くことができれば、仕事のストレスを減らすことができます。
また、自分が本当にやりたいことや目指すキャリアを実現することができる場合もあります。
とは言え、ただ闇雲に仕事を探していても自分に合った職場を見つけるのは難しいです。
なぜなら、自分の判断でしか無いからです。
- 今、市場で求められている人材はどういう人か?
- 自分の経験やスキルをどういった場所で活かせるか?
時には専門家の意見を聞くことで、判断する「ものさし」が増えます。
転職を繰り返さない為の対策
仕事選びの基準を決める
仕事が上手くいかず転職を繰り返してしまう人の多くは、自分ではベストな選択をしていると思っていても、実はそうでは無いことが多いです。
まずは、自己分析やキャリアカウンセリングなどを活用し、自分自身の強みやキャリア目標を明確にし、その上で転職先を選ぶことが大切です。
また、自己流で転職先を探している人も多く、良い会社と出会えてない可能性も高いです。
つまり、上手くいかない理由は「自分に合った職場の探し方を知らないだけ」。だったりします。
自分一人で考えるには限界がありますし、ハローワークで当たり障りのない求人を紹介され続けても、同じことの繰り返しです。
現代では、転職サイトや転職エージェント、キャリアコーチングなど、専門的な意見や第三者の意見なども取り入れながら転職活動をすることで、選択肢を増やすことができます。
無料で相談出来たり、業界に特化している転職サイトや転職エージェントも増えているので、気軽に一度試してみることをおすすめします。
転職サイト、転職エージェントについては以下の記事で解説しています。
《参考記事》
▶転職エージェントと転職サイトの違いとは?
ストレスを発散する
転職活動等を始めようと思っても、ストレスが溜まった状態ではなかなか体が動かないものです。
自分のストレス発散方法を身に付けておきましょう。
職場でのストレスを解消するためには、適切な休息を取ることも大切ですが、思う存分遊ぶのも大切です。
- 週末は趣味のキャンプに行きまくる
- 平日の夜は趣味の映画を観まくる
- ひたすら好きな料理を作りまくる
定期的に休暇を取り、精一杯遊ぶことで、心身ともにリフレッシュすることができます。
しかし、職場の環境や人間関係が原因である場合は、対策を講じても解決しない場合があります。
そのような場合には、無理して会社にしがみつかずに転職を考えることも必要かもしれません。
副業等の自己成長のための取り組み
もし、仕事が終わってから、家でTVやYouTubeを見続けるような生活をしているなら、副業に取組むのもおすすめです。
- CAMPが好きならCAMPの情報発信をしてみる
- 映画が好きなら、ブログで映画の紹介をしてみる
- 料理が好きなら、料理動画をYouTubeに投稿してみる
自分が好きな事をキッカケに何かを始めれば楽しく続けられて、上手くいけば収入になる可能性があります。
それだけでは無く、
- SNSなら情報発信のスキル
- ブログならWebの基礎知識やライティングスキル
- YouTubeなら、撮影・編集スキル
等、スキルが身に付きますし、自分自身が成長できるような取り組みをすることで、モチベーションを高く保つことができます。
仕事以外だとしても、何かスキルを身に付けると少しずつ自己肯定感も上がり、コミュニケーションなども上手くいくものです。
副業は大変ですが、TVやYouTubeを見続けるよりは、人生を好転させるキッカケになります。
会社員の副業については以下の記事で解説しています。
▶副収入が欲しい!会社員におすすめな副業の選び方5つ
今日のA面:今までと違う選択をしよう
- 転職を繰り返すのは自分に嘘をつかなかった証拠
- 社会不適合者と会社不適合者は違う
- 個人事業主を目指すのも良し
- 転職するなら正しい方法で
- 副業でスキルを上げよう
転職を繰り返すと一般的にはネガティブな状況になる可能性があります。
ただし、転職を繰り返すこと自体が悪いわけではありません。
転職することで、自己成長や適職を見つけることができる場合もあります。
正直、転職を繰り返したとしても、最終的に自分が満足出来ればそれで良いです。
転職を繰り返して、良い職場に就くのも、転職を繰り返して、会社員を諦めるのも良し。
大事なのは意外とシンプル。
今までと違う選択をし、行動することです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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