転職したいと思っています。
こんなことを言うと、
- 「会社を裏切るのか」
- 「みんな我慢しているのにお前だけ」
こういった反応をしてくる人がいます。
「転職は裏切り」
ホントにそうでしょうか?
でも、
- 上司が退職届を受け取らない
- 有給休暇を取らせない
このように退職することがあたかも悪い事をするかのように扱われたりすることもあります。
この記事では以下の内容について解説していきます。
もし、転職者がみんな裏切者だったら、世の中は裏切者で溢れていることになりますね。(笑)
転職先が決まってから今の仕事を辞めたいと思っている人に読んでもらいたい記事になっています。
それではいってみましょう。
転職が決まってからの退職は裏切りじゃない3つの理由
転職を理由に退職を申し出ることで「裏切り」などと言われることもあるかもしれませんが、
退社時に転職先が決まっていたとしても、もちろん裏切りではありません。
理由は以下の通りです。
- 日本は職業選択の自由がある
- 終身雇用も終わりを迎える
- そもそも死ぬまで勤める気で入社して無い
転職先が決まってからの退職と知ったら、上司や同僚はさらに感情的になってしまうケースも想定されますが、転職先が決まっていても、決まってなくても、転職や退職は裏切りではありません。
安心してください。
一つずつ見ていきましょう。
①日本は職業選択の自由がある
日本国憲法第22条では「職業選択の自由」が保障されています。
「公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する」
前の会社が不利益を被ることが無ければ基本的には問題ありません。
- これまでのスキルをいかした会社を選ぶも良し
- 新しい道を模索するも良し
- 独立して起業するも良し
どんな働き方でも自分で選ぶことが出来ます。
法律を犯す事が無ければ、どんな仕事をしようと問題は無いのです。
今の会社を選んだのが自分なのであれば、辞めるのも、転職するのも、起業するのも、自分で選んで良いのです。
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②終身雇用も終わりを迎える
普通の会社員の働き方はあくまで雇用関係で成り立っています。
つまり、
給料これくらい出すから、こういった業務をやってね。
わかりました。
スキルや時間を含めたあなたの労働力を会社が買っている訳です。
会社があなたをペットのように飼っている訳ではありません。
そして最近では、トヨタ社長の「終身雇用を守っていくのは難しい」という発言も注目を集めましたね。
今では、様々な企業が言及しており、終身雇用は崩壊に向かっていると言わざるを得ません。
ましてや起業の寿命は年々短くなって、一生のうちに何度も転職をするのが当たり前のような状況もそう遠くはないと言われています。
つまり、裏切るとか裏切らないとかそういう次元の話では無くなってきています。
③そもそも死ぬまで勤める気で入社して無い
そもそも、「死ぬまでこの会社で働きます」というつもりで入社してないんですよね。
世の中の「我慢が美徳」と考える人は以下の事に気付いていないことがほとんど。
- 「我慢している人は他人にも我慢を強要する」
- 「我慢に慣れると、周囲の言いなりになっていく」
あなたの決断を止めようとするその言葉の裏側には、「俺も我慢してるんだから、お前も我慢しろ」という本音が潜んでいることが多いです。
そんな言葉に惑わされてはいけません。
【重要】退職を止める人は退職をしたことがあるか?
- 「仕事を辞める」
- 「転職しようと思っている。」
こういったことを言うと、
「今の仕事を続けた方が良いぞ。」
「ウチの仕事しかしたことないお前がヨソで通用する訳が無いだろう」
こういったことを言ってくる人もいるでしょう。
でも、果たしてその発言をしている人は、
- 会社を辞めた経験がある人でしょうか?
- 転職をしたことがある人でしょうか?
正直、その時はあなたを心配してくれて引き止めてくれているように思えても、ほとんどの場合、その後の責任なんてとってくれる訳も無いのです。
発言に責任を持たない他人。が一番信用できません。
止めようとしている人全員が間違っているとも思いませんが、耳を傾ける人も選ばなければいけません。
転職先が決まってから退職する場合の伝え方
ここからは、退職の伝え方についてお話ししていきます。
時期は?
退職予定日から1〜3か月前くらいに伝えるのが一般的です。
そして、出来ることなら「繁忙期を避けることがベスト」です。
「繁忙期に辞める」のも「繁忙期に退職の旨を伝える」のもあまりおすすめしません。
ただでさえ、辞められると困るのに、忙しい時にそんなことを言われたらスムーズに進まないこともあるかもしれないからです。
誰に言う?
最初に伝えるのは一般的には直属の上司です。
休憩時間や終業後の周りの人がいない状況を見計らって「少しお時間よろしいでしょうか?」と声をかけましょう。
伝える際のポイント
退職の旨を上司に伝える際のポイントは以下です。
- これまでの感謝の気持ちを伝える。
- 退職の旨をはっきり伝える
- 退職希望日をしっかり伝える
- 退職に至った理由や思いを伝える。
- ポジティブな理由を伝える
可能であれば、上記を上手く伝えられると良いです。
退職希望日などを曖昧にしてしまうと、ズルズルとなかなか辞められない状況も少なく無いです。
また、辞める理由はなるべくポジティブなものが良いです。
例文
- 【パターンA】
- お忙しいところお時間いただきありがとうございます。
これまで大変お世話になり申し訳ないのですが、〇月〇日付で退職を希望しております。
〇〇への関心が高まり、〇〇の分野で働きたいと考えるようになりました。
現在の私の業務は〇〇と〇〇がメインとなっており、引き継ぎにはだいたい3週間程度かかりそうです。
また、有給休暇が20日間残っているので、できれば○月○日を最終出社とさせていただけないでしょうか。
- 【パターンB】
- 本日はお時間を頂きありがとうございます。突然で申し訳ないのですが、一身上の都合で○○月一杯で退職させて頂きたいと思っております。
- 【パターンC】
- 突然のことで大変申し訳ありませんが、退職したいと考えております。
今の仕事にやりがいを感じているものの、かねてより〇〇業界に興味があり退職を決意しました。
大変身勝手ではありますが、〇月〇日をもって退職させていただきたいと思っています。
退職届けを提出する場合は、書面で退職の意思を明確に伝えると良いでしょう。
あとは、社内規定に従って手続きを行いましょう。
業務の引継ぎや、有給休暇の消化等、会社と折り合いがつくように相談しましょう。
転職・退職時の注意点
退職時の注意点もいくつかありますので、職場の環境や状況に応じて対応しましょう。
競合他社への転職は注意が必要
もし、転職先が現在の仕事と競合関係にある場合は注意が必要です。
機密情報の漏洩などがあった場合は、前の会社に訴えられてしまう可能性もゼロではありません。
会社としては退職した元社員に、その社外秘の技術やノウハウ、顧客の情報等を競合他社に持って行かれて類似の製品を作られるのも困ります。
こういったことから会社側としては、契約書や誓約書などの形で、「競業避止義務」を負うことについて本人の同意を取ることもあります。
同業種への転職の場合には、退職時にしっかり確認することをおすすめします。
在職中はやることはやる
退職を伝えた後も、在職中は責任感を持って仕事を続けることが望ましいです。
給料をもらって仕事をしている以上、自分の業務に対する責任感が求められます。
在職中に仕事を怠ることは、企業に対する社会的な責任を果たせていないことになります。
このような行動は、将来的に他の就職先で問題が発生する可能性がありますし、円満に退社するのが困難になることもあります。
引継ぎをしっかり
仕事を辞めるからといって残りの期間をダラダラ過ごせば良いという訳ではありません。
引き継ぎをしっかり行わなかった場合、職場やチームメンバーに迷惑をかけることになります。
引き継ぎをしっかり行うことで、職場の雰囲気を良好に保ち、自分自身も円満な退職をすることができます。
業務をしながら引継ぎもしなくてはならないので、大変かもしれませんが、退職者として、自分自身が担当していた業務やプロジェクトに責任を持ち、周囲との信頼関係を築くことが大切です。
今日のA面:転職先が決まっていても裏切りじゃない
- 職業選択は自由です。
- 終身雇用の崩壊も近い
- 死ぬまで同じ会社で働きますか?
- 「退職=裏切り」なんて言ってる場合じゃない。
私が前職を辞める時も「裏切り者」のように言われましたし、そういった否定的な言葉が間接的に聞こえてくることもありました。
どうやら「辞める人は悪」で「辞める人は敵」とでも思っているのか、辞める人を応援出来ない人が多いみたいです。
そういった周りの反応に惑わされてはいけません。
「退職=裏切り」なんて言ってる時代じゃないです。
自分を信じて行動していきましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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